この度、当社では、建設DXの取組みの一環として「水中ドローン」を新たに導入しました。
今回導入した水中ドローンでは、水深200mまでカメラ・マルチビームソナー・GPSによる調査が可能であり、撮影した画像や位置情報は陸上のパソコンへ転送・常時確認することを可能としています。また、コンパクトであることも特徴で、本体重量28kgと軽量で人力による運搬も行うことができます。

土木施設の老朽化が急速に進むと警鐘が鳴らされている中、特に海の中、水の中は何が起きているか気づかないことが多く、陥没や崩れなど目に見える何かが起きてから対処するという後手後手の対応が多い点に、当社はかねてより憂慮していました。そして今、そこに新しいビジネスチャンスを見出そうとしています。

当社の得意とする海の土木技術とICTなど新たな技術を掛け合わせ、海の中、水の中を「見える化」する。そして「壊れる前に直す」という仕組みを、インフラの大小問わず、地域隅々のインフラまで行き渡らせたいと考えています。これを「海の町医者プロジェクト」と当社では呼んでいます。

具体的には、海底の堆砂状況や濁りの中での映像による確認や河川の鋼矢板護岸や外郭施設(ケーソン)の現況調査、船底の調査や点検を行います。
水中ドローンは、人の入れないような狭小箇所や濁りや流れの強い水中での作業において、安全にコストを削減しながら行えることから大きな期待を受けています。
今後、当社が得意とする港湾や河川の工事に活用するほか、保有する台船においても点検や作業の安全性・正確性を更に高めれるよう活用してまいります。