Stakeholder
Engagement

ステークホルダーエンゲージメント

主体となって世界の変革を加速させる

建設工事を通じたSDGs達成への貢献

導入

私たち、加賀建設は建設事業者としてステークホルダーとの関係性の中でイニシアチブをとりながら、企業活動を通じてSDGs達成へ向けた取り組みを行います。発注者から請け負った建設工事をただ計画通りに進めるのではなく、その工事が持つ意味を主体的に捉え、工事が最大限世界の環境、社会、経済に与える影響を模索しています。

小松人工リーフ工事

冬の日本海は強く打ち寄せる波によって砂浜が削り取られ砂浜が減少し続けます。海岸線が後退することでインフラに多大な悪影響が及ぶと共に国土面積の減少によって我が国の多種多様な資源が失われることにもつながります。
加賀建設は自社作業船団によって海洋構造物「人工リーフ」を建設し、波消しの効果を作用させることで国土の浸食を防止しています。
砂浜には、越波を削減する効果があります。したがって、背後地に重要施設が存在する場合は、インフラ等の施設に対する被害に加えて経済波及影響も想定されます。人工リーフ建設による砂浜の保護は、地域産業のレジリエンスを高め、人々が安心して働くことのできる環境をつくることにも貢献しています。

小松人工リーフ工事の砂浜保全による各ステークホルダーへの影響

  • 漁業関係者:漁礁の発生による新たな水産資源の創出
  • 地域住民 :ふるさとの景色を保全、安心安全な生活の確保
  • 観光客  :憩いの場としての美しい砂浜と海を堪能

【11.住み続けられるまちづくりを】/⼒強く底⼒のある街を作る

地域の安全・安心や経済活動に必要な基盤を作り、継続し、災害が発⽣したら真っ先に⾏動・対応します。

  • ① 作業所毎に、災害時に使⽤可能な緊急資材を常備する。
    また緊急資材は作業所内だけでなく、近隣町会(住⺠)にも常備・使⽤可能であることを周知する
  • ② 各作業所に必ず⼥性⽤仮設トイレを設置し、災害時は地域住⺠へ開設
  • ③ 災害時に無料で飲料が提供可能な⾃動販売機を設置

【17.パートナーシップで⽬標を達成しよう】/地域に必要とされる企業に

災害発⽣時に発注者、近隣町会と連携し、⼀刻でも早く通常の⽣活に戻れるよう、可能な限り⽀援します。

  • ① 各作業所におけるパートナーを、発注者、ならびに近隣町会(住⺠)と想定し⼯事着⼿前の挨拶廻りに配布するパンフレットに災害時の緊急資材を常備していることを記載する
  • ② 万が⼀災害が発⽣した場合は、災害の規模に応じて建設機械や⼈員を⼿配し、可能な限り支援する

責任ある生産と消費

Responsibility ― 私たちが思いを寄せる “責任” の所在

私たちの日々の暮らしの中で “責任” という言葉を耳にする機会は多くありますが “責任” とは一体何なのでしょうか?

  • 過去に起こしてしまった何か良くない出来事について、後から生じるもの。
  • 何かしらのプロジェクトのまとめ役として、遂行にあたり背負うもの。

日常用語の中では、意思決定を下した人や実際に行動を起こした人たちが、その決定や行動の結果として “背負わされるもの” という印象が強いかもしれません。こんな風に考えると “責任” ってなんだか堅苦しくて、ちょっと息の詰まってしまうもの、と身構えてしまいますよね。
しかし、語源を辿ってよく調べてみると、「責任(responsibility)」というのは、他者に対して応答(response)する能力や可能性(ability)に由来する言葉なのだということがわかりました。この文脈から私たちは、社会からの問いかけに対して「わかりやすく説明する」とか、話題となっている対象を「もっと身近なものとして位置づけられるようにする」という行動にこそ、 “責任” と呼べるものが顕れてくるのではないか、と考えました。

私たちは、この「 “責任” ある生産と消費」というテーマに対しどうアプローチしていくかを考えた末、加賀建設が長年根ざしてきた地域『金石』で親しまれてきた『金棒茶』をつくる過程において、具体的な行動を起こすことこそが、私たちの考える “責任” を示す上で最適なのではないかと考えました。

ここでは、金棒茶SHUNがどのような経緯で誕生したのか、そこにどのような想いが込められ、そしてどのような人たちが関わって出来上がっているのかをご紹介致します。

※金棒茶 SHUN についてははこちらの公式サイトを御覧ください。
※金棒茶は Ten riverside にてお求めいただけます。

なぜ「レインフォレスト・アライアンス認証」にこだわるのか?

サステナビリティ、持続可能性というテーマが語られる中で、フェアトレードやエシカル消費という領域から数々の素晴らしい取り組みが注目を集めています。そんな中で、私たちが注目したのがレインフォレスト・アライアンス認証です。

レインフォレスト・アライアンスとは…
レインフォレスト・アライアンス認証マークは、その認証製品または原料が、持続可能性の3つの柱(社会・経済・環境)の強化につながる手法を用いて生産されたものであることを意味します。生産者は、認証の取得または更新に先立ち、独立した第三者機関の審査員(認証プログラムの公正性に不可欠)から、3つの分野のすべてにわたる要件に基づいて評価を受けます。データ参照型の私たちの認証プログラムでは、継続的な改善、持続可能性に関する研修、そして生産者への明確な利益に対する責任ある取り組みが重視されます。

私たちは、「森林」、「気候」、「人権」、「生活水準」というこれからの未来を形作っていく上で、どれをとっても欠かすことのできないレインフォレスト・アライアンス認証の基準に則って事業構築していくことで、私たちの “責任” を示していくことができると確信しました。これが私たちのレインフォレスト・アライアンスへのこだわりの理由です。

詳しくは https://www.rainforest-alliance.org/ja をご覧ください。

2021年6月にレインフォレスト・アライアンス認証を取得

茶葉農園との出会いと産学官連携の末できあがった商品こそが…

棒茶というのは、一般的なお茶とは違って、茶葉の葉っぱの部分ではなく、茎の部分を使って生産されます。少し前の時代では、この茎の部分というのは使われることなく廃棄されてしまっていたそうです。こういった経緯からも示唆されるように、棒茶そのものが、もともと捨てられてしまっていたものに新たな価値を与え、別の違った製品として生まれ変わらせる、そんなアップサイクルの構造を自然と感じさせる存在だったのです。

更に私たちは、鹿児島県で既にレインフォレスト・アライアンス認証を取得していた先進的な茶葉生産農園の方々と出会い、その方々との協働を出発点として、独自の焙煎技術を開発し、苦味が少ないスッキリとした味わいと芳醇な香りを帯びた棒茶を完成させることができました。この焙煎方法から生み出される金棒茶の香り成分には、自律神経を整える働きがあるといわれ、ほっとリラックスできる香りは国内外で好評を得ています。焙煎技術開発の過程では、石川県工業試験場石川県立大学との協働という背景があり、地域での産学官パートナーシップを大いに活かすことができた、ということも私たちの大きな誇りとなっています。

環境や身体だけでなく心にも優しいオーガニック茶

前述の通り、金棒茶SHUNは苦味の少ないスッキリとした味わいと芳醇な香りが特徴ですが、それだけでなく、ブレンド商品についても全て有機の原材料のみを使用するというこだわりを持ち、全シリーズが有機JAS認証を取得しています。

金棒茶SHUNの商品開発のコンセプトとなった「渇望」に潤いを与えるひとつの手段として、農薬や化学物質に頼らず有機JAS認証を得ることで、お客様に安心をお届けすると共に、失われつつあるゆっくりとお茶を楽しむ時間にワンランク上の優しさを演出することを構想しました。

2021年3月に有機JAS認証を取得

金棒茶SHUNの向かう先には

私たちは、生産農園の方々や、地域の研究機関の方々との強力な信頼関係があって生まれた金棒茶SHUNを日本だけでなく、世界へ向けて発信することに挑んでいます。

―それは新しい価値をデザインすることへの挑戦です。

金棒茶SHUNに日本の優れた技術力や『金石』という地域の底力を乗せて、世界へと向けて出発します。これからをつくる次世代と出会うために。

Specialty Coffee Expo 2021 | 2021年9月29日 〜10月4日(アメリカ ニューオリンズ)

BIOFACH 2022 | 2022年7月26日〜29日(ドイツ ニュルンベルク)

Summer Fancy Food Show 2022 | 2022年6月12日〜14日(アメリカ ニューヨーク)