ローザンヌ新築工事

ローザンヌ新築工事

1.プロジェクトの概要・背景

直江町に計画された海側環状線道路により、金沢市民から愛されてきた有名な老舗ケーキ店が移転・新築することになり、立ち上がったプロジェクトです。

設計・監理は株式会社 ナカエ・アーキテクツで、複数の計画を提案するなか、店舗と工場を併合した現プランになりました。店舗、住宅の外壁仕上げに特注タイルを用いており、塗目地材を表面に拭き残し、意図して塗り斑をつくり、材料の質感、特徴が際立つようなタイルの表面仕上げになっています。

場所は直江町東の交差点に位置し、店内が道路よりスクリーン上に浮かび上がるコンセプトで考えられた建物です。夜にはショーケースからスタンドライトにより、バックの庭園が自然の森の中からのスイーツが浮かび上がるように、工夫された建物です。

2.大変だった事、やりがいなど

本工事の店舗部分には外から中の風景が見えるように、中2階の中庭、2階のイート・イン・スペースが一直線に望めるように大きなカーテンウォールを何枚も取り付けています。
この取り付けにあたり、店舗カーテンウォールの施工は、計画工程において屋根葺き後の閉塞空間での施工となったため、安全上の問題も考慮し、北陸では完備されていないカーテンウォール専用施工重機の使用が望まれました。
しかし、他工事との関係上、配備することが不可能であったため、25tレッカー、高所作業車、仮設足場の再組立てを合わせた複合施工を行うといった困難な作業となりました。
作業のなかで大勢の職人の声掛け等により1枚(H=2.6m W=5.3m)のカーテンウォールを計10枚、傷一つなく取付けられた時のホッとした気持ちと喜びがありました。

3.達成感、プロジェクト成功を経て思うこと

難しい設計と住宅、店舗の2棟建てということもあり、夜遅くまで作業したことも多くありましたが、お施主様に引き渡した時の笑顔は達成感を感じることが出来ました。
また、店舗オープン時には大勢のお客様が来店してされているのを見て2度の達成感を味わうことが出来ました。
このような町のシンボルと成り得る工事に携われたことに大きな喜びを感じます。

4.今後活躍が期待される新人に向けて

ローザンヌ新店舗にはアップ・ダウンのある設計の建物であるため施工的には非常に難しく、現場管理等の高度の技術が必要とされます。
出来上がった建物がお施主様及び店舗にお客様が入ってみたいと思えるように感動を与える建物に仕上げることで施工者側としては、この上ない喜びを感じます。
 この感動をぜひ一緒に築きあげ、喜びを分かち合ってみませんか?

プロジェクトメンバー

【加賀建設株式会社】
建築部 次長 寺井 安夫
建築部    久保 大智