女性が活躍することで、建設業が変わる
他の産業に比べて、大変遅れているのが建設業の現場であり、これからの建設業は、女性の活躍により建設業を活性化させる必要があります。
いま「女性技術者」が各マスコミにとりあげられるなど、注目を集めています。
当社の女性土木技術者も最近では、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌へ出演しており、「ドボジョ」「建設小町」と言われてスポットを浴びております。
これまで、女性が就職先としてなかなか建設業の現場を選択されない状況が続いていました。
男性、女性がともに働ける産業としてイメージを一新すべく、建設業界をあげて頑張っています。
現場でよく見かけるのは誰とでもよく喋り、本当に明るい雰囲気をつくっていることです。
皆で何かをやろうと積極的にコミュニケーションを図り、明るい現場環境づくりを心掛けているのが見受けられます。
また、男性に比べて計画的で、時間の管理においては極力無駄を省くことを好み合理的であります。そして、女性技術者が現場にいた場合の最大のメリットは、「なぜ」を考え、実行することです。
この「なぜ」は男性とは違った視点で物事を考えてくれることを指しており、この「なぜ」と考えて実行してくれることが男性技術者にとっての気づき、刺激となっています。
一筋縄でいかない現場において、成長を求める企業にとって特徴ある女性技術者は、大きな財産であり、女性が建設業の世界に入ってきやすいように、現場・就業環境の改善に努めていきます。
まずは活躍する認知してもらう機会が重要です。
その一環として「現場の理解が深まる説明会」を開催しております。
これは行政関係者、設計者、地域住民などを対象として現場の説明を行うのですが、性別に区別することなく、あえて女性が中心となり、表に立って説明することで、聞きに来られた方はその専門知識に皆さん驚かれます。
また、企業評価を高めるこのような取組に女性が参画することで、会社も公正な能力評価を行うことができます。
この機会は、女性技術者の技術研鑽に繋がるとともに、女性の活躍をアピールできる貴重な広報活動ともなっています。
弊社では公正な能力評価を実施しており、性別に区別なく管理職に起用しています。
年1回人事考課を兼ねた面談を行っており、年始に上位資格試験合格を掲げて達成するなど行い、係長となっている女性技術者もいます。
また、新しくこの世界に入ってきた女性技術者には、男性の多い現場において不安を感じないように女性単独での現場配置をせず、わからないことを聞きにくい状況、孤立を防いでいます。
ワークライフバランスに配慮した取り組みとしまして、産休制度、育児休業時における待遇ならびに育児休業後の変わらぬ条件を「社内で組んでいるグループウェアで情報アップ」するとともに、「事前に本人面談により確認」を行うことで、復帰しやすい職場環境をつくっています。
この取り組みの成果としまして、女性土木技術者が2度、産休制度、育児休業を利用して、変わらぬ条件で職場復帰をしております。
子供の介護、行事に合わせて休暇を取りやすくするとともに、時間単位での取得を認めております。
通常の建設現場では理解しにくいこの点を会社が拒むことなく、会社をあげての協力体制を組むことで、補っております。
なお、誰かが休んだ場合でも成果は落ちておらず、むしろ質は向上しているように見受けられます。
そして、作業手順からはじまり、何か技術的に伝承が必要なこと、問題発生事項における対処に至るまで、とにかく管理マニュアルを作成・運用することを心掛けています。
男女共に働きやすい建設現場を目指し、男女共同チームによるグループディスカッションを定例的に実行しています。
ただの会社の不平不満の言い合いになることなく、若手からの提案をもとにグループディスカッションを行っています。
視点を変えることで現場、本社における改善点が見つかり、寄り良い職場環境づくりに寄与しています。
女性が配置する現場事務所には必ず水栓の女性トイレを設け、室内には更衣室を設けるなどしています。
また、外部から見えないような囲いも設置しております。他に濡れた雨ガッパを乾燥させる空間、美観を意識した室内装飾などを行っています。
「いしかわ男女共同参画推進宣言企業」とは・・・
石川県内の企業で、
①ポジティブ・アクション(積極的改善措置)推進の取組
②ワークライフバランス(仕事と生活の調和)推進の取組
③その他(男女が共に働きやすい職場環境づくり等)の取組
を行うと宣言した企業が認定を受けれるもの